最善の選択ではなく、選択を最善にしよう
最近読んだ本に出ていた印象的なフレーズです。
「最善の選択ではなく、選択を最善にしよう」
その時点で最も良いことを選択するのではなく、どのような選択をしても選択したことを最高のものにしていこうということです。
もちろん「最善の選択をして、それをさらに最善にしていく」ということが理想かもしれません。
だけど、選択した時点で、それが最善かどうかなんてわかりません。
最善だと思って選択したことが、最悪だった!と思えるような場合も多々あるわけです。
市販されている商品やお店などであれば、レビューなどを見ればある程度は想像できるかもしれないけど、それが本当に自分にも当てはまるか?なんて絶対にわからないのです。
直感で決めてしまおう
転職でも、独立でも、もっと簡単にお昼は何にしよう?とか
様々な選択をしなくてはいけない場面があります。
そこでまず、悩むくらいなら直感で決定して実行してしまえばいいのです。
悩んでいる時間も無駄です。
だって、それが自分にとって最善の選択かどうかなんて、誰にもわからないのですから。
これが犯罪行為だとか反社会的な行為であるとか社会的に問題があるとかであれば、普通なら「やらない」という選択になるので悩まないでしょう。
(もし悩むのであれば、別の問題があるはずなので、そっちを解決する必要がありますね)
そうでなくても、明らかに損失しかない選択との比較であれば、悩むこともないでしょう。
悩むということは、どちらにもメリットがあるか、なんらかのしがらみがあると思うからです。
転職だったら、転職したら給与が良くなる、やりたい仕事が出来るけど、しない場合は、安定した仕事だとか、人間関係が良いとか、そんな感じです。
たいていの場合は、どっちを選んでも大差ありません。
決めてしまうことが大事
明らかに行動した方が良いことがわかっていても、気持ち的に行動する勇気が持てない!ということであれば、まず「○○までに○○をする」と決めてしまいましょう。
動けなくてもいいから、とにかく決めてしまうのです。
そうすることによって、自分の中で何か変わります。
「決める」という行動が、変化の第一歩だからです。
そして、少しずつでもいいから実際に行動してみる。
- 朝早く起きるようにしてみる
- 挨拶をしてみる
- 読書を始めてみる
- ゴミ拾いをしてみる
一見、どうでもいいようなことかもしれないけれど、それまでウジウジと考え込んだりしていた頃に比べたら、ものすごい変化です。
これは、こうしろというわけではなく、なんでもいいから出来ることから行動しようということです。
そして、選択したものが自分にとって最善だったと思えるような状況に少しづつ近づけていけばいいのです。
会社だって変えられる
私自身も選択を迫られることは多々ありました。
もちろん今でもあります。
転職も何度も繰り返しています。
今だったら、明らかにとんでもないブラック企業と言われるような会社に転職したこともあります。
ここで「良い会社だと思っていたのに失敗した!」
そう思ってしまったら、本当に失敗になります。
それなら「この会社を、私が良い会社に変えてやる!」
そのくらいの気持ちでもいいのではないでしょうか。
もちろん最初は大変です。
だけど、そのつもりで続けていれば、時間がかかるかもしれないけど必ず変わってきます。
解雇→再雇用時のこと
1997年頃に転職した時の話です。
システムエンジニアから、当時日本でも盛り上がり始めていたインターネット業界への転職でした。
最初は無難にWeb作成や広告などをやっていたのですが、ある時よくわからない理由で会社を解雇になりました。
当時は若かったので「ふざけるな!それならこっちから辞めてやる!」という気持ちでしたが、なぜか1週間もしないで、その会社に呼び戻されました。
ここで、当然「戻る・戻らない」という2つの選択があったわけです。
ここで私は「戻る」という選択をしました。
戻っても戻らなくても、どっちでもよかったのだけど、まだ次の仕事も決まってなかったので、戻ったのです。
最初は非常に居心地が悪かったです。
そりゃそうですよね。
実際はどうであれ「不正を働いて解雇」という形で辞めたのだから。
戻るにあたって、条件を付けました。
「まったく新しい部署を作る」
この条件が通ったために、その新部署のトップとして戻りました。
最終的には、その部署で最高月商6000万まで、叩きだすまでになり、社内でも、役員に次ぐくらいの発言権まで持つようになりました。
勤務時間とか給与面を考えたら、今考えたら確実にブラック企業です。普通に1日18時間勤務で週1の休みもないですから。
だけど自分で状況を変えていくことに成功し、復帰後辞めるまでの約2年間は、普通に転職せずに会社員をやっていたら経験できないような業界での仕事も沢山やらせて頂き、経営やマネージメントも学ぶことが出来ました。
この時の経験が起業ということに非常にプラスになっています。
おそらくエンジニアとして普通に転職したくらいであれば起業まではしなかったのではないかと思います。
そう考えると結果的に、私にとってこの選択は最善となったと言えるでしょう。